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がんばれば、今週中に魔王を更新できるかも。



フェルスの出番はしばらくありません…。
絡みが欲しいとメッセージを頂いたにもかかわらず、すみません。
そのうち出てくるのでしばしお待ちくださいませ。






話変わって。
末裔はプロットにはめっちゃ時間かかってるのになかなか話が進みません。
書きたいことはたくさんあるけれど、言葉を選んでいると本当に遅々として筆が進みません。

たとえば、”テント”(1章1話のレヴィル達の住居)。
これは本当に迷いました。
この世界で”テント”という言葉を使っていいのか。明らかな和製英語を話の中に持ち込んでいいのか。
ならば”天幕”にするか、”簡易住居”にするか。
けれどそうすると、読者の方々にイメージしてもらいにくくなるのじゃないか、とか。
で、悩んだ末に”テント”を使いました。


自分でも苦笑するしかないです。
もっと語彙があればなー。
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けっして余裕があったわけではありませんが、更新してみたり。


日本時間だと9月5日ですが、こちらの時間だとまだ9月4日なんでけして間違えて更新日時を表記しているわけではありません。
(ウザい説明いれるなとか言わない!)




ちょこっと私生活を書けば。
私の交換留学先には日本人はほとんどいません。

が。
まぁ、探せばいるわけで。
同じ交換留学生3人とこちらで出会いました。


…あ、みんな以前に語学留学したことあるのね。


……なにこの出遅れた感。

英語圏の国に来るなんて初めてですがな、私は。
加えて就職活動のおかげで10ヵ月近く英語に触れてない。



がんばれ私。
VIVA私!
成せば成るさ!!
というわけで、アメリカに着きました。

中西部のこれからガンガンに寒くなっていく場所に生息することになります。

南国育ちに耐えられるかどうか!




余裕があればHPの更新もします。
余裕があれば。
【魔王 SS 後編】

ふっと体から力を抜き、集中させた意識を解きほぐすと少年は声の元へと視線を転じた。
訓練場の入口には彼の友人が立っている。
「ユーリスか、何の用だ?」
「つれないなぁ、我が友人殿は」
にやにや、とでも形容すべき笑みを浮かべながらユーリスは彼に近づいてくる。
この時点で友人の用事とやらが大したものではない、それどころか下らないものであることが知れた。
しかし、無言のまま言葉を促す。
「今度、話題の妹君が入所するんだってな」
普段の底抜けに明るい性格のため、彼を含めて多くの人に忘れられがちではあるがユーリスは大貴族の嫡男である。少なくとも彼自身と対等に言葉をかわすことが出来る身分の。
ユーリスが彼の妹の話を聞いていたとしても不思議はない。
ここで否定した所で無意味だと悟った彼はあっさりと肯定した。
「それがどうしたんだ」
「やーっぱ気になる所じゃん。領地からほとんど出てないんだろ?」
「母上が手放さないだけだ。それで妹がどうかしたか?」
問い返した時には既にユーリスの意図が彼にも理解できていた。が、敢えて牽制の意味を込めてそう問う。
「いやさ、結構カワイイ子なんだろ。お近づきになりたいなーなんて」
口調はふざけたものだったが、大貴族の嫡男が幼くはあっても女性を紹介しろとは政治的な意味合い含まれないわけがない。
「幼児趣味があったのか?妹はまだ7歳だぞ」
「将来を見越しての発言に決まってるじゃないか」
彼自身が憂慮していた通り、彼の妹は貴族の師弟にとって格好の婚姻相手となりうるのだ。嫁下したとはいえ、現国王の実妹を主と擁く大貴族の一人娘、しかも養子ときている。
手を出しやすい、美味しい存在というわけだ。
おどけた調子のままの友人に僅かな苛立ちを感じたが、表に出すことはなく話を摩り替える。
「まずは現実をみるべきだな。この間の実技、最下位だっただろう」
「俺はお前ほど才能に溢れてないの。1年教会に籍を置いたらすぐに還俗するんだよ」
「妥当な選択じゃないか。候は早期の引退をお望みと聞いている」
そう言ってやると、表情豊かなユーリスはあからさまに口元を歪める。
「耳が早いなぁ。俺だってしばらくは放蕩息子を楽しみたいっての」
「放蕩息子に義兄と呼ばれるのはお断りだ。私はもう部屋に戻るからな」
ユーリスの言葉も待たずに、背をそむけると出口へと向かう。
「言葉の綾だよ!な、義兄さん!!」
今日の練習は予定の半分もこなせなかったと思いながら足を勧める彼に、友人の弁解など届いていなかった。
一言メッセージ等、応援していただいて本当にありがとうございます。
読んでいる方、続きを待ってくれている方がいると思うとモチベーションが↑up↑します。


この一週間はちょこっと予定が多いのですが、頑張って更新できるようにしたいと思います。



【魔王様 SS 前編】
宙に両手をかざして、指先、そしてその延長の空の空間に意識を傾ける。
魔力と呼ばれるものをその身に持たない者には口で言ったところで、どうしても理解してもらえるとは思えない感覚が前進を走る。
血管がざわめく、とでも言えばいいのだろうか。
静かに押し寄せる"力"を体の外に切り離して、その奔流を押さえ込む。
「等しく空を満たす者よ、刃なせ」
唇から紡がれる言葉は、ただの純粋な"力"に姿を与える。
己の魔力が剛鉄をも容易く砕け散らす刃へと変じたのを感じ取り、狙い定めた一点へその力を解き放つ。

――――ヴンっ。

空間を割くことも出来そうなほど鋭いその凶器は、遠く離れた空中に浮く小さな鉄の板に目掛けて閃光の速さで飛び去ると、それを粉々に打ち砕いた。
その様に鋭さはあってもけして派手さはない。
しかし、魔力を操るものにとって驚嘆に値すべき技であった。
元々、魔力を制御することは人族にとって困難を極めることだ。有する魔力が大きければ大きいほど、制御は難しい。
それをこれだけの制御力を持って、緻密にコントロール出来る者は熟練と呼ばれる聖士にもそうはいない。
ましてや彼、青年と呼ぶには早すぎる、少年という呼称が相応しい彼の年代であればなおさらだ。
周囲に人の目があれば賞賛の声が降りかかったのであろうが、今、夕刻過ぎのこの時間帯には訓練場にいるのは彼1人。
見る者もいない場で彼が静かに両手を下ろし、次の体勢を取ろうとした時であった。
「おーっと発見!」
陽気な声が訓練場の室内に響いた。



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